新選組と最強子供剣士
相変わらず活気のある街。
熱があるし、周りの雑音が頭に響く。
もう2時間以上は歩いている。
確か、立の情報では、暗殺の前に島原の‥‥‥
何屋だっけ?
丸屋?角屋?
まぁそんな店でお酒に酔わせて‥‥‥
それで、僕と立は芹沢さんを長州藩の犯行に見せかけるのが仕事で‥‥‥
「ぃっ」
頭が痛い。
でも、やることがある。
武器を調達しなきゃ。
失敗した時のことも考えないと。
長州の手引きは立がやってくれてるだろうし。
ブワッ
「っ!?」
ふと、強い風が路地裏から吹いたような気がした。
「?」
何となく気になり、そばの裏路地に入る。
妙に細い道が続くな‥‥‥
表通りのざわつきが嘘のよう。
ちょっと楽になったかな。
「ん?ここは‥‥‥?」
気ままに歩いていると、一軒家がポツリと立っているのを発見。
家?こんなところに?
大きな無地の暖簾(のれん)がかかって、中はあまり見えない。
興味本位で暖簾をめくる。
「!!??」
そして、阿呆面を曝す勢いで驚いた。