新選組と最強子供剣士
慌てることもなく、それをキャッチする。


布に包まれている何かを開く。


「これの鞘?」


「そうだよ」


「じゃあくれるの?」


「ああ、そうだよ。坊やのところの仲間の下にある方が、それも幸せだろう」


「ありがと」


薙刀の刃を鞘におさめ、薙刀に布を巻く。


‥‥‥そういえば僕、こっちに来てから武器はほとんどもらってるような?


本当に運がいいなぁ。


「またね、お姉さん」


お姉さんに笑いかけ、僕は暖簾をくぐろうとする。


「待て」


「?」


「坊や、名は?」


「剣壱。桜木 剣壱」


「あたしは真冬(マフユ)だよ。また来な。今度はお仲間連れて。待っとるよ」


「ありがとう、真冬さん」


その言葉を最後に僕は店を後にし、屯所に戻っていった。








屯所に着いた。


時刻は、約午後4時。


屯所には、塀に持たれかかった立がいます。


あ~絶対に怒ってるよ。


まぁこれで怒られても、自業自得っちゃあ自業自得なんだけれども。


何時までも隠れているわけには行かず、最後の足掻きで気配だけは絶っておく。


まぁそれでも?


立はスパイ業を主にやってましたし?
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