新選組と最強子供剣士
僕、本当にいつか、怪我したら立に縛られちゃいそう。


とりあえずお説教モードの立を止める。


立って説教長いんだよなぁ。


僕は立に嘘はつかない。


それには理由がある。


嘘は信頼を損ねる原因の1つだから。


まぁ嘘も突き通せば、その人にとってはその嘘が真実にはなるんだけど。


けどそれは、あくまで嘘がバレなかったらの話だ。


立は人の嘘をすぐに見抜く。


当然、長い付き合いの僕の嘘なんてすぐに見抜くだろう。


だから嘘は付かない。


そして立も、僕に嘘はつかない。


「隊長、ちゃんと手引きはしましたから。作戦決行までは、私ときちんと休んでください。よろしいですか?」


「わかった。そうするよ」


「ありがとうございます」


立のさっきの薙刀の振りで、ちゃんと使いこなせることはわかったし。


使いこなせなかったら、真冬さんに怒られる。


あ、そうだ。


「立、銃の方は大丈夫なの?」


「球は拝借させていただきました」


「それ拝借違う。ただの強盗」


「なんでもいいです。さ、部屋に戻って怪我の手当てし直しますよ。どうせ傷口開いているでしょう?」


「ウグッ」


「バレバレですよ。熱を下げる薬めご用意いたしますので」


「それ、苦いでしょう?」


「漢方ですからね」


そんな話をしながら、僕は大人しく部屋に戻ることとなった。









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