新選組と最強子供剣士

新選組での生活

チュンチュンと鳥の声が聞こえる。


「‥‥‥ぃち、平助!!起きろ!!」


他者の声が聞こえて、うっすらと目を開ける。


見えるのははだけた着物と胸板。


あれ?僕って昨日畳で寝たはずじゃ?


取りあえず、起き上が‥‥‥れなかった。


「ん、何か重い‥‥‥」


どうやら、僕は藤堂さんに抱きしめられているようだ。


あれ、おかしいな?


寝ている時でも誰かに触られれば、すぐに起きるはずなのに。


もしかして腕が鈍った?


「ん~藤堂さ~ん、ごめんね~」


動けないので、取りあえず藤堂さんのお腹に右ストレートを放つ。


「グフッ」


そんな声を出して藤堂さんは跳ね起きた。


おお、僕のパンチを食らって動けるなんて。


流石新選組の幹部。


布団から出て大きく伸びをする。


8月だけど未来よりは涼しいなぁ。


やっぱり、地球温暖化が進んでないからか。


うん、未来に戻れたら節電しよう。


「藤堂さん、おはよう~」


あ~僕、朝弱いんだよね。


仕事は殆ど夜だから、自然と生活習慣が夜型になっちゃったからなぁ。


「平助、大丈夫か?」


僕と藤堂さんを起こしにきたのは、原田さんだ
った。


藤堂さんを心配している。


手加減したし、大丈夫でしょ。


「原田さんも、おはようございま~す」


「お、剣壱、おはよ」


僕の頭を撫でて、眩しい爽やかな笑みを浮かべた原田さん。


僕が女子だったらノックアウトだな。
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