新選組と最強子供剣士
聞こえてきたのは、男の声と少し高めの青年のような声。
これは‥‥‥立の声だ。
少し声を低くして、おそらく誰かと鬼ごっこか何かをしているのだろう。
「ククッ、」
笑い声がもれた。
立も頑張ってるんだなぁ。
それじゃあ‥‥‥
「リーダーの僕はもっと頑張らないとねっ」
壁に手をつき、立ち上がる。
フラフラするが、動ける。
僕は懐から笛を取り出した。
足音が聞こえるんだ。
笛の音も聞こえるはず。
「♪〜♪〜」
音という名の信号を、吹いてすぐさま路地裏に入る。
さぁ、動け、僕!
なるべく足音を立てないように、小走りでその場から離れた。
周りの景色が酷くボヤける。
雨は嫌いじゃない。
自分の全てを洗い流してくれるから。
そして‥‥‥夜空に浮かぶ忌々しく輝くモノを隠してくれるから。
「ハァ、ハッ、ハッ、」
暗闇は嫌いじゃない。
僕を隠してくれるから。
景色が見えないから、見たくないモノを見えなくしてくれるから。
「ハッ、ハァ、ハァ〜」
八木邸の入り口についた。
深く息を吐き、ゆっくりと息を整える。
それから‥‥‥ゆっくりと刀を抜いた。
*********************
これは‥‥‥立の声だ。
少し声を低くして、おそらく誰かと鬼ごっこか何かをしているのだろう。
「ククッ、」
笑い声がもれた。
立も頑張ってるんだなぁ。
それじゃあ‥‥‥
「リーダーの僕はもっと頑張らないとねっ」
壁に手をつき、立ち上がる。
フラフラするが、動ける。
僕は懐から笛を取り出した。
足音が聞こえるんだ。
笛の音も聞こえるはず。
「♪〜♪〜」
音という名の信号を、吹いてすぐさま路地裏に入る。
さぁ、動け、僕!
なるべく足音を立てないように、小走りでその場から離れた。
周りの景色が酷くボヤける。
雨は嫌いじゃない。
自分の全てを洗い流してくれるから。
そして‥‥‥夜空に浮かぶ忌々しく輝くモノを隠してくれるから。
「ハァ、ハッ、ハッ、」
暗闇は嫌いじゃない。
僕を隠してくれるから。
景色が見えないから、見たくないモノを見えなくしてくれるから。
「ハッ、ハァ、ハァ〜」
八木邸の入り口についた。
深く息を吐き、ゆっくりと息を整える。
それから‥‥‥ゆっくりと刀を抜いた。
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