新選組と最強子供剣士
朝、目を覚ます。
うん、やっぱり夢ではなかった。
体は小さいままだし、クゥちゃんもいる。
場所も眠ったところと同じ。
起きあがると川の水で顔を洗い水を飲む。
クゥちゃんを抱きしめて‥‥‥‥
「さぁ街に出よう!」
息ごんで昨日行った街に行った。
誰か夢だというなら言ってくれ‥‥‥‥
街に出ると着物着物着物。
洋服を着ている人なんて僕1人。
男も女も全員髪の長さは肩以上はあるだろう。
ちょんまげに本物にしか見えない刀。
女の人は殆どの人が髪を結い上げている。
この建物に着物、ちょんまげに刀。
みんな僕を異様な目で見てくる。
まぁパジャマにボンボンつきのお揃い帽子。
そして、クゥちゃんを抱いて靴を履いていない子供。
ものすごく場違いな僕。
あ~足が痛いな~なんて我ながら呑気なことを思った。
とりあえずトコトコを歩いていると、ドンッと誰かにぶつかる。
まぁ僕は子供なわけで、吹っ飛びましたよ。
「いってっ」
クゥちゃんを抱いているため、片手で体を支えた。
も~誰だよ。
「何だ小僧。この武士様にぶつかっておいて、
詫びも言えんのか?」
少し赤みがかった顔に、少しろれつが回っていない口調。
あ~めんどくさい奴だった~
なんで朝っぱらから酔っ払いがいるんだよ。
酒は夜に飲めよな。
後ろにも武士と思われる人が二人。