新選組と最強子供剣士
そして、鍋の中の野菜たちがいい具合に煮込めたところで調味料をとった。


「で、調味料は一気に入れない。まずは薄味で、だんだん濃くして整える」


ここは稽古などで汗を多く流す。


だから塩分を多めにするのがいいだろう。


手早く味噌を溶かし、塩を入れる。


少し味見したりして味を整えた。


「うん。これでいいか」


原田さんと藤堂さんは、料理をする僕をポカンと見ている。


斎藤さんは、なるほどと感心したように僕を見ていた。


僕は『感心してないで皿に移すとかさっさと何かしろ』って思ってる。


原田さんと藤堂さんなんか、ボケーッとしてるだけだし。


そんな人達に向かってパンッと1つ手を叩く。


「はい、お茶碗にいれて!後は‥‥‥簡単な付け合わせでいいか」


そして、また朝食作りに取りかかった。










かなりの時間がかかったが、規定以内には朝食が出来上がった。


というか、この3人いない方が絶対早かった。


原田さんはまぁまぁできるけど、指示しないと何やらかすかわからない。


斎藤さんは味付け。


塩加減が壊滅的に悪い。


藤堂さんは‥‥‥もう本当に駄目。


皮むきもへったくそだし、味付けも全然。


絶対、僕1人の方が楽だったぞ。


まぁ、無事出来たことだしよしとしよう。


「終わった~。てか、剣壱って本当にすげぇ」


藤堂さん、そうであろう。


もっと褒めろ褒めろ。
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