新選組と最強子供剣士
何があったのか剣壱に触れようとする。
が、光が強さを増すと、剣君は見る見る内に身体が大きくなっていった。
しばらくして光が消えると、自分の布団には剣壱の面影を残す少年が眠っている。
「な、何が起こったんだ?」
剣壱の見た目は十にもならないはずの餓鬼の姿だったはず。
だが、目の前の少年は十なんてとっくに越えているだろう。
低く見ても十一。
呆けていると、廊下からこちらに向かってくる足音が聞こえてきた。
「土方さん!!」
勢いよく開け放たれた襖。
廊下には、近藤さん、山南さん、総司、新八、
斎藤、平助、佐ノ。
芹沢さん暗殺に関わった幹部がいた。
「土方さん、これ!」
それぞれの手には、芹沢さんからの手紙があった。
全員、心なしか目が少し赤いような気がする。
が、今はそれどころではない。
俺は布団で寝ている少年のことで頭がいっぱいだった。
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「土方さん、この手紙、なんなんだよ!」
うぅ〜うるさい‥‥‥
「土方君、これをどこで‥‥‥!」
まだ寝足りないのに‥‥‥
「歳、これは、芹沢さんからの!?」
ダメだ‥‥‥眠れない‥‥‥
「副長、これはいつごろ見つけ‥‥‥」
「ふぁあ〜も〜、うるさいなぁ」