新選組と最強子供剣士
「よっしゃ、出来た!」
自分のサイズに縫い直した羽織。
間に合った!
真新しい浅葱色の羽織に腕を通し、髪を高く縛る。
刀を背中に背負い、懐に小刀と芹沢さんの鉄扇子を入れる。
「あ〜今日もいい天気だ!」
廊下に出て、大きく伸びをする。
今日から僕は、新選組の巡察に同行することとなった。
町の人達は、もう僕が新選組の人であることを知っている人が多い。
羽織ももらって、僕は正式に新選組の1員となった。
一応、役職的には立のいる監察班に配属となっている。
「剣壱、速く行くぞ!」
「うん!」
芹沢さんが見たものを‥‥‥
僕が今感じているものを‥‥‥
見つけられるように‥‥‥
「後悔しない道を、僕は進むよ」
芹沢さん、あなたの願いを少しだけなら叶えられるかもしれない。
「僕は‥‥‥新選組と共にいるよ」
未来に帰る、その時まで‥‥‥
『新選組と最強子供剣士』
fin.