琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
歩くのを止め、その場で立ち止まりました。

こうなったら教えてもらうまでは意地でも動きませんよ。
どうせならこちらから会いに行ってやろうかしら。


「フィオナ様、殿下のご命令です。歩いてください」

「嫌です。教えてくれるまで動きません」

「フィオナ様」

「嫌です」

サイラス様を睨みながら、地に根を張ったように立っていました。
やがてサイラス様は、私の気迫に負けたのか、はたまた呆れたのか、ため息をつくと口を開きました。





「・・・クリネア様は、殿下の幼馴染であり、・・・殿下の婚約者になられるお方です」
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