琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
貧乏伯爵令嬢はある作戦を思い付く。
「こ・・・婚約者?」

驚愕の事実です!!
リューイ様に婚約者がいたとは!!

・・・って、婚約者がいながら、なぜ私に求婚???
知らない間に修羅場に巻き込まれかけているじゃないですか!!

「・・・なんですが、この話には続きが・・」

サイラス様がそう言いかけたところで、近づいてくるリューイ様と女の人の、声。
サイラス様はその声に、慌てて私を部屋に戻そうと促しました。

「まずは会わずに部屋に戻る事が先決です。続きは部屋に戻られましたらお話ししますから。さ、早く!」

このまま会ってやろうか、とも思いましたが只事ではない雰囲気を感じ、素直にサイラス様に従うことにしました。
出来れば修羅場は避けたい。
こちらはリューイ様を取り合う気などないのです。

むしろ婚約者がいると聞いたからには、ここから出られるチャンスが出来ました。
リューイ様にはとくとくと説得して、さっさと私を諦めて貰うようにしなければ。



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