琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「――――悪かったな、虐められっ子で」

どこから話を聞いていたのか、不機嫌な表情でリューイ様は部屋に(しかも勝手に)入ってきます。

「で、殿下!クリネア様は?」

「何とか帰らせた。しかしサイラス、お前口が軽すぎるぞ。少し慎め」

「も、申し訳ございません」

「私がわがままを言ったのです。・・・っふっ、教えてくれるまで部屋には戻らないと言って・・・ぷっ」

リューイ様の顔を見たら、また笑いがこみ上げてきました。
こんなにカッコいいのに、虐められてるんだものなぁ。

「そんなに面白いのか、私が虐められているのが」

「だ・・・だって、だって。ギャップが凄すぎて・・・・」

なんとか落ち着こうと、呼吸を整えます。
私には面白いけど、本人は面白くないですよね。



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