琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「・・・ごめんなさい、落ち着きました。でもリューイ様、クリネア様がリューイ様を困らせるのは「好きだから」じゃないんですか?」

「は・・・?」

「よくあるじゃないですか。好きなのに素直になれなくて、困らせちゃうみたいな話が。クリネア様もそうなんじゃないかと思いまして」

「ちょっと待て、フィオナ」

「きっとそうなのですよ!リューイ様がクリネア様を好きになって、愛の告白をされるのを待っているのですわ!そうしたら上手く収まるじゃないですか!!」

「フィオナ!!!」

大きな声と共にギラリと光る琥珀色の瞳が、私の動きを止めます。
・・・しまった、怒らせてしまった?

「私が好きなのはフィオナだけだ。仮にクリネアが私の事を想っていたのだとしても、クリネアを好きになる事はない。昔からいい思い出などないのに、今更好きになんてなれるか!」

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