琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「・・・強いんだな、フィオナは」

「だてに庶民として働いていた訳ではありませんから。でも争い事は好みませんけれどね」

リューイ様の表情が柔らくなりました。その表情に少しホッとする私。


・・・だけど。
中々な嫌がらせだとは思うのですが、どうしても私には「好きだから」やっているようにしか思えなくて。
リューイ様がクリネア様と一緒になれば、いじめなど無くなるような気がしてしょうがないのです。

・・・そう、つまり私が2人の間を取り持てば。
リューイ様はめでたくゴールイン!
そして私もここから解放される。・・・・自由の身!!

仕方ありません、ここは私が一肌脱ぎましょう!
これも全てリューイ様の為!!(いえ、主に私の為!!)
皆が幸せになるには、そうするしかない!



「リューイ様、お願いがあります。次回クリネア様がいらっしゃったら、是非会わせてもらえませんか?」

「なっっ!!それはダメだ!もし何かあったら・・・」

「でも、いつまでも隠れているわけには行かないでしょう?」

「そっ・・・、それは・・・」

「でなければ、私は仕事を放棄します」

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