琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
貧乏伯爵令嬢は王太子殿下の過去を知る。
とある日の昼下がり。
裏庭で、サイラス様とリューイ様は剣術の稽古をしておりました。
私は邪魔にならない所でそれを見学しております。
(稽古を見ろ、と言われたもので)
あの後、「時間だ!」と扉を激しく叩かれ、クリネア様とのお話は途中で終わってしまいました。
まさかクリネア様もサイラス様に想いを寄せていたとは・・・。
しかも、小さい頃からなんて。
クリネア様は今よりも若いサイラス様を知っているわけで。
・・・ああ、羨ましい。
貴族でもやはり格差はあるわけで、その差をまじまじと感じてしまいます。
悶々と考えている私をよそに、2人は稽古を続けていました。
「殿下、身体の芯がぶれています。それでは私は倒せませんよ」
「くっ・・・!久しぶりで身体が動かない!!少し手加減しろ!」
疲労の表情を浮かべるリューイ様とは反対に、余裕の表情でかわしていくサイラス様。
やっぱりサイラス様はカッコいい。
リューイ様には申し訳ないけれど、大人の色気とか、余裕とか。
無口で不愛想でも、時折見せる笑顔とか。
クリネア様は恵まれてる。
小さい頃からサイラス様とお話し出来る環境にいたのだから。
もっと早く、サイラス様と出会いたかったなぁ・・・。
裏庭で、サイラス様とリューイ様は剣術の稽古をしておりました。
私は邪魔にならない所でそれを見学しております。
(稽古を見ろ、と言われたもので)
あの後、「時間だ!」と扉を激しく叩かれ、クリネア様とのお話は途中で終わってしまいました。
まさかクリネア様もサイラス様に想いを寄せていたとは・・・。
しかも、小さい頃からなんて。
クリネア様は今よりも若いサイラス様を知っているわけで。
・・・ああ、羨ましい。
貴族でもやはり格差はあるわけで、その差をまじまじと感じてしまいます。
悶々と考えている私をよそに、2人は稽古を続けていました。
「殿下、身体の芯がぶれています。それでは私は倒せませんよ」
「くっ・・・!久しぶりで身体が動かない!!少し手加減しろ!」
疲労の表情を浮かべるリューイ様とは反対に、余裕の表情でかわしていくサイラス様。
やっぱりサイラス様はカッコいい。
リューイ様には申し訳ないけれど、大人の色気とか、余裕とか。
無口で不愛想でも、時折見せる笑顔とか。
クリネア様は恵まれてる。
小さい頃からサイラス様とお話し出来る環境にいたのだから。
もっと早く、サイラス様と出会いたかったなぁ・・・。