琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「リューイ様がそんな生活を送っていたとは知りませんでした。そういう素振りも見せないものだから・・・」


「小さい頃はよく泣いていましたよ。でも、次期国王としての教養を身に付け成長していく中で、そういった感情を出すことはなくなりました。大人の事情を理解したのでしょうね。しかし、殿下の心の中に寂しさが無くなったわけではないと思います。殿下は貴女の愛を求めています。出来ればその想いに答えてほしいと、私は思っています」


「もし、どうしても好きになれなかったなら・・・?」



「その時は諦めるかもしれませんが、殿下の心は完全に閉ざされてしまうでしょう。心を持たぬ国王として君臨するかもしれません。その場合この国がどうなるかはわかりません。貴女が想いに答えさえすれば、殿下は沢山の愛で貴女を、そしてこの国を幸せにしてくれるでしょう。ですから、私は貴女に是非とも殿下を愛せるように、努力してほしいのです」


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