琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
王太子殿下は公爵令嬢と結託する。
「遅くなりました、父上」
リューイは軽く一礼すると、部屋の奥の玉座に座る国王の近くへと足を運ぶ。
国王は不機嫌そうな表情を浮かべ、座っている。
その表情はいつもの事だ。
リューイは国王である父の笑顔をあまり見た事はない。
彼が心から笑う時はあるのだろうか?と思うくらいである。
「来たか、リューイ。どうだね?グラフォート伯爵家のご令嬢とは。何か進展したかね?」
「現状維持、といった所でしょうか。良くも悪くも進んではおりませんが」
「お前のその容姿でもなかなか落ちぬ女がいるのだな。もうそろそろ1か月が経とうとしている、約束は忘れた訳ではあるまい?」
「・・・忘れてはおりませんよ、まだ1か月です。約束は半年でしょう?恋愛は焦ってはいけないのです。・・・父上に恋愛の話をしても解らないでしょうが」
「愛だの恋だの、そんなくだらないもの、国の上に立つものに必要な物とは思えぬがな」
「だから人の気持ちが解らない国王になってしまうのですよ。父上」
2人の間に無言の時が流れる。
互いに琥珀色の瞳を睨むように見合った。
リューイは軽く一礼すると、部屋の奥の玉座に座る国王の近くへと足を運ぶ。
国王は不機嫌そうな表情を浮かべ、座っている。
その表情はいつもの事だ。
リューイは国王である父の笑顔をあまり見た事はない。
彼が心から笑う時はあるのだろうか?と思うくらいである。
「来たか、リューイ。どうだね?グラフォート伯爵家のご令嬢とは。何か進展したかね?」
「現状維持、といった所でしょうか。良くも悪くも進んではおりませんが」
「お前のその容姿でもなかなか落ちぬ女がいるのだな。もうそろそろ1か月が経とうとしている、約束は忘れた訳ではあるまい?」
「・・・忘れてはおりませんよ、まだ1か月です。約束は半年でしょう?恋愛は焦ってはいけないのです。・・・父上に恋愛の話をしても解らないでしょうが」
「愛だの恋だの、そんなくだらないもの、国の上に立つものに必要な物とは思えぬがな」
「だから人の気持ちが解らない国王になってしまうのですよ。父上」
2人の間に無言の時が流れる。
互いに琥珀色の瞳を睨むように見合った。