琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
城の騎士・・・・。
このお店にそういった人はまず来ないので、少し動揺してしまいます。
まさか、捜しに来た・・・とかじゃないよね?
いや、まさかね。
私が働いている事は両親とライズさんしか知らないし。
「珈琲をひとつ。ホットで」
「はい」
あまり目を合わさないようにオーダーを聞き、そそくさと背を向けます。
・・・なんか怖いな。
あまり顔を見せたくない。
「珈琲ひとつお願いします」
「はいよー」
厨房にいたライズさんに伝えると、ライズさんはカウンターに行きました。
私はなるべく顔を見られないように、背を向けながらコップを並べたりしていました。
ですが。
なんか視線が背中に突き刺さっている気がする!
痛いくらいに見られている気がする!!
そおっっと顔だけその騎士の方に向けると・・・。