琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「リューイが上手く行きましたら、サイラス様との事、お話しして貰えないかしら」

その言葉にリューイの瞳が大きく見開いた。

「わかった。悪いようにはしない」

「ありがとうございます」

クリネアは満面の笑みを浮かべて、リューイから離れた。


「・・・お互い、片思いと言うのもなかなか面白いものだな」

「私は昔から、ずっと苦しい想いをしておりますの。よろしくお願いしますわね。・・・ではリューイ、早速フィオナ様の所へ案内して貰えません?」



「いいだろう。ついてこい」



リューイはクリネアをフィオナのいる部屋へと案内した。
2人がそんな話をしていた事などフィオナは露知らず、フィオナはサイラス様の事で枕を涙で濡らしていたのであった。
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