琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「お・・・友達ですか!?・・・いいのですか?こんな女と!!」

友達と聞いて心が高鳴ってしまいました。
恥ずかしながら私にはお友達というものを作ったことがありません。

カフェで親しく話をする方は何人かいらっしゃいましたが、それはあくまで店員とお客様。
同性のましてや貴族の方で、仲の良い人など私にはいなかったのです。

貴族とはいえクリネア様は私よりも遥かにいい身分のご令嬢!
そんな方がお友達になりましょう、なんてありがたいお言葉を掛けてくださるなんて!


「私もお友達が欲しかったの、中々お友達も出来なくて。これからよろしくね、フィオナ。私の事もクリネア、と呼んで構わないのよ。お友達になったからには堅苦しい言葉使いはやめにしない?お互い気兼ねなくお話ししましょう、ね?」

「は、はいっ!!よろしくお願いします!!くっ・・クリネア・・・・さま」



堅苦しい言葉はなし、と言われてもいきなり変える事は出来ませんでした。
戸惑う私を見て、クリネア様は更に苦笑していらっしゃいましたが・・・。



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