琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「ねぇ、まさかだとは思うけど、フィオナの好きな人って、サイラス様?」
・・・・!!!
気付かれてる!!
思わずその言葉に俯いてしまいました。
違う、と言いたかったのだけれど、あまりの勘の鋭さにごまかすことが出来ませんでした。
「・・・やっぱりね」
「なぜ、気付いたんですか・・・」
「なんとなくよ。彼の魅力は相当だもの。あの怖い顔からたまに出る笑顔、あれで落ちない女はいないわ。長く近くにいたのだから、わかったでしょう?」
好きになったきっかけまで、どんぴしゃり。
さすが昔から知ってるだけはありますね・・・。
「・・・でも、無理だってわかったので。諦める為の涙です。私には入る隙などないと、よくわかりました」
「そうね。貴女とくっつかれちゃ困るもの。・・・でも、なんで無理だってわかったの?」
「サイラス様はリューイ様の事を第一に考えていて、リューイ様が悲しむような事は決してしないんだと、お話ししていてわかったのです」
クリネア様は困ったような表情を含んだ笑みを見せて、椅子の背もたれに腕を掛け、ため息を漏らしました。
「そうなのよねー・・・。サイラス様はリューイに対しての忠誠心が凄いから。まあ、リューイはサイラス様にとって命の恩人だし、仕方のない事だけど」
「命の・・・恩人?」
「そう。サイラス様は身寄りのない孤児だったの。リューイが5歳の頃だったかしら。避暑地に向かう途中の道で倒れていたサイラス様を助けたのが始まり。目つきの悪い、素性のわからない男を助けるなんて、と周りは反対したらしいけど、その反対を無視して自分の侍従としてこの城に連れて帰ってきたのよ。そして彼に爵位を与え、この城の騎士として仕えるように命じたの」
・・・・!!!
気付かれてる!!
思わずその言葉に俯いてしまいました。
違う、と言いたかったのだけれど、あまりの勘の鋭さにごまかすことが出来ませんでした。
「・・・やっぱりね」
「なぜ、気付いたんですか・・・」
「なんとなくよ。彼の魅力は相当だもの。あの怖い顔からたまに出る笑顔、あれで落ちない女はいないわ。長く近くにいたのだから、わかったでしょう?」
好きになったきっかけまで、どんぴしゃり。
さすが昔から知ってるだけはありますね・・・。
「・・・でも、無理だってわかったので。諦める為の涙です。私には入る隙などないと、よくわかりました」
「そうね。貴女とくっつかれちゃ困るもの。・・・でも、なんで無理だってわかったの?」
「サイラス様はリューイ様の事を第一に考えていて、リューイ様が悲しむような事は決してしないんだと、お話ししていてわかったのです」
クリネア様は困ったような表情を含んだ笑みを見せて、椅子の背もたれに腕を掛け、ため息を漏らしました。
「そうなのよねー・・・。サイラス様はリューイに対しての忠誠心が凄いから。まあ、リューイはサイラス様にとって命の恩人だし、仕方のない事だけど」
「命の・・・恩人?」
「そう。サイラス様は身寄りのない孤児だったの。リューイが5歳の頃だったかしら。避暑地に向かう途中の道で倒れていたサイラス様を助けたのが始まり。目つきの悪い、素性のわからない男を助けるなんて、と周りは反対したらしいけど、その反対を無視して自分の侍従としてこの城に連れて帰ってきたのよ。そして彼に爵位を与え、この城の騎士として仕えるように命じたの」