琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
そうなのです。
サイラス様に想いを寄せていた事だけは、バレないようにしないと。
私が勝手に好きになっただけ。
そんなことでサイラス様に迷惑がかかるのは、申し訳ないですから。
「あは、言われてみればそうね。アイツ嫉妬深いから、フィオナの話はここだけの話にしておくわ」
嫉妬深い。・・・やはりそうでしたか。
内緒にしてくれると、とても助かります。
「お願いします。要らない修羅場は避けたいので」
「大丈夫。あたしの不利益になりそうな事は絶対にしないわ。・・・じゃあ来週ね。あたしの方で手配しておくから、フィオナは気にしなくていいわよ。ああ、楽しみね!」
そう言うと、クリネア様は鼻歌交じりで部屋を出ていかれました。