琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
部屋に1人になり、ふと気が付きます。
クリネア様が来る前まで止まらなかった涙も、苦しかった気持ちも、今はすっと楽になっていました。


同性の人とこんなに話をしたのは、いつ振りでしょうか。
こんなに楽しいとは思いませんでした。

お友達、って響き、とてもいいものですね。

不思議なもので、私がサイラス様とはどうもならないと分かった以上、クリネア様と上手くいけばいいのに、と思ってしまうのです。

まだちゃんと立ち直った訳じゃないけれど。
きっとクリネア様だったら、応援出来るかもしれない。



「意外と、早く立ち直れるかもしれないわ・・・」

ぼそり、とそう呟いたのでした。
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