琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
やがて騎士は珈琲を飲み終えると、静かに立ち上がりカウンターにお金を置くと、店を出ていったのでした。
何もなかった事に一安心し、身体中の力が抜けそうになります。
どうやらバレてはいなかったようです。
がしかし、何故あんなに見られたのでしょうか。
顔に何かついてましたか?
と鏡を見て確認しますが、特に何もありません。
・・・変な人。
もう来ないで欲しいわ。
あの瞳で睨まれたら命がいくらあっても足りないもの。
私は祈るように心の中で呟いたのでした。