琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
やがてパーティーの時間が近付き、リューイ様が部屋へと来られました。
「お待たせ、フィオナ。・・・ああ、やはりフィオナはそういったドレスが似合うね。とても美しい。君の隣にいれるなんて、私はなんて幸せ者なのか」
正装に身を包んだリューイ様は直視出来ないくらい輝いていて、しかも赤面するような台詞もサラリと話してしまうものですから、あちこちがこそばゆくなります。
こんな時クリネア様だったら、気の利いた言葉をすらっと言えるのでしょうが、今の私にはそんなスキルなど持ち合わせているはずなどなく、ただ俯いて赤くなった顔を隠すのがやっとなのでした。
「さあ、この手を取って。会場では常に笑顔を心がける事、困ったら扇子で顔を隠すといい」
差し出された手の上に恐る恐る手を乗せると、その手を軽く握り歩きを促します。
エスコートされる事に慣れていない私は、ゆっくりと歩を進めます。
リューイ様は決して急かす事無く、私のペースに合わせてくれました。
普段は付けていない、リューイ様が纏う高貴な甘い香り。
リューイ様が動く度にその香りがして、それを嗅ぐと何故か変に心臓が速くなってしまいます。
それと共に握られた手が熱くなって、頭がぽうっとして・・・。
「お待たせ、フィオナ。・・・ああ、やはりフィオナはそういったドレスが似合うね。とても美しい。君の隣にいれるなんて、私はなんて幸せ者なのか」
正装に身を包んだリューイ様は直視出来ないくらい輝いていて、しかも赤面するような台詞もサラリと話してしまうものですから、あちこちがこそばゆくなります。
こんな時クリネア様だったら、気の利いた言葉をすらっと言えるのでしょうが、今の私にはそんなスキルなど持ち合わせているはずなどなく、ただ俯いて赤くなった顔を隠すのがやっとなのでした。
「さあ、この手を取って。会場では常に笑顔を心がける事、困ったら扇子で顔を隠すといい」
差し出された手の上に恐る恐る手を乗せると、その手を軽く握り歩きを促します。
エスコートされる事に慣れていない私は、ゆっくりと歩を進めます。
リューイ様は決して急かす事無く、私のペースに合わせてくれました。
普段は付けていない、リューイ様が纏う高貴な甘い香り。
リューイ様が動く度にその香りがして、それを嗅ぐと何故か変に心臓が速くなってしまいます。
それと共に握られた手が熱くなって、頭がぽうっとして・・・。