琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます！

２人はパーティーへと参加する。

パーティー会場となるホールには、既に沢山の着飾った方々がグラスを片手に談笑し、ゆったりとした音楽に合わせて踊っておりました。
ホール正面のドアが開きリューイ様と共にホールへと入ると、その者達は話やダンスを止めこちらへ顔を向けてきます。
一斉に向けられる視線に一瞬怯みましたが、「常に笑顔を」、と言う言葉を思い出し一生懸命笑顔を作りました。


リューイ様のエスコートで、ホール一番奥の席へと案内されます。
そこには、リューイ様の友人であるランバート国の王太子殿下様が座っていらっしゃいました。



「パーティーは楽しんでいるかい？アレン」

「いきなりの訪問、すまなかったね。おや、今日はパートナーと一緒か」

「ああ、紹介しよう。彼女はフィオナ・エリム・グラフォート、グラフォート伯爵のご令嬢だ」