琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます！

「・・・そうそう、そうやって僕に合わせて。上手いじゃん」

「い、いえ。何が何だかわからなくて、ただ歩いているだけですから・・・。アレン様のリードが上手いのです。私は何も・・・」

見上げると綺麗な顔立ちがすぐそこにあり、思わず目線を逸らしてしまいます。

逸らした先にはリューイ様。
リューイ様は招待されたどこかのご令嬢と親しげにお話をされていました。


いつものリューイ様の笑顔。
見慣れているはずなのに、その笑顔が他の女性に向けられている。

何故か、心の中でちりりとざわめきます。