琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「さあ、僕とのダンスは終わりだ。次はリューイと踊っておいで。これだけ僕と踊ったのだから、リューイとも踊れるはずだよ」
そう言うと、身体を離しフロアーから先程いた場所へと戻り、私をリューイ様の向かいへと立たせました。
「リューイ、次は君の番だよ。フィオナが踊りたいってさ」
「なっっ!!」
言ってない!と言おうとしましたが、目の前のリューイ様は満面の笑み。
踊る気満々のようです。
「そうか。ではフィオナの言葉に応じよう」
休憩も出来ないまま私はリューイ様に引っ張られるように、またダンスフロアーへと戻されました。
腰をグッとリューイ様の身体に寄せられ、身動きが取れない。
アレン様と踊った時よりも密着度が増しています。
さらに強く香るリューイ様の香り。
包まれているようで、鼓動はますます速くなってしまいます。
こんなに身体がくっついていたら、このドキドキがばれてしまいそう。