琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!

「申し訳ありません。分かった事は何も」

「・・・そうか」

「ですが」

「ん?」

「気になる女が一人いまして」

その言葉にリューイは反応する。


「どんな?」

「捜している途中で寄ったカフェで働く女なのですが。・・・どうも立ち姿や振る舞いを見ていて庶民ではないように感じられるのです。なんとなくあの夜会で逃げた女の面影が、似ているような気がしまして・・・」

「カフェ?庶民の店に貴族の令嬢が働いているなど、聞いた事もないが」

「そうなのです。ですから何とも・・・。ただ少し気になっただけなのですが」

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