琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
その言葉に、私は目が点になってしまいました。

「・・・は?記憶がない?」

「ああ・・・。フィオナからダンス中に声を掛けられたところで、記憶が無い。なぜ、部屋にいるのかもわからん。私は・・その、お前に、何かしたか?」


はあああああ!?

何かしたって、あんなにどろっどろに濃いキスして、私の(たいしてない)胸を触ろうとしていて、記憶にないですって!!??

私、初めてのキスだったんですよ!?




「・・・何も、覚えていないのですか?」

「ああ・・・。でも、私の寝台にフィオナが寝ているという事は、私は君に何か無礼な事をしたんだな。はっきり言ってくれ、私は何をした?」


言ってくれって、思い出すだけでも恥ずかしいのに、言わせるってどんな羞恥プレイですか!
言いたくないのに、目の前のリューイ様は物凄く真剣な表情で見てるし!



「言ってくれ。何をした、私は」



「・・・キス・・・されました。・・・その、濃厚な、やつ」

「!!!!」

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