琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「大変、遅くなりました。只今戻りました」
サイラス様はリューイ様へ軽く一礼をし、そして身体を私達の方にも向けまた一礼をします。
相変わらずきりっとした表情をしていますが、少し疲れているように見えました。
「ご苦労、サイラス。フィオナの兄は見つかったのか?」
「はい。所在を掴む事は出来ました。・・・・ですが」
「何かあったのか?」
少し沈黙の後、サイラス様は険しい表情で私を見つめました。
「フィオナ様。貴女の兄上様ですが、フィオナ様が知っている昔のヴィード様とは全く違います。風貌も、何もかも。もしかしたらショックを受けるかもしれません」
「それは・・・一体どういうことですか?」