琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!

そんな、不幸だなんて!!
きっとお父様もお母様も心の中では戻って来る事を願っている筈なのに!


「お兄様の馬鹿!!どうして私達の気持ちを分かってくれないの!?家がどうとかではないのに!!」


私は思わず叫んでしまいました。
言葉に出さないと、おかしくなってしまいそうで・・・。

そんな私をリューイ様は落ち着かせるように、なだめてくれます。
そして、サイラス様に問いました。


「・・・それでもここへ来るように説得はしたのか?」

「はい。ですが頑なに動かずで・・・。仕方なく見張りをつけ私だけ戻って来たのです」



苛立だしさと悲しさと、心の中がぐちゃぐちゃになって、もうどうする事も出来ずにいました。
涙はとめどなく溢れ、支えてくれていたリューイ様の身体に顔を埋め、声を上げて泣いてしまいます。


確かにお兄様のやった事は許される事ではないのかもしれない。
でも、そこまで罰を与えなくてもいいじゃない!!

神様はそんなに鬼畜なの?
お兄様を助けてくれる神様はどこにもいないの!?

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