琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「リューイ様・・・どうして私の為にここまでやってくれるのですか?」

「簡単な事だ。・・・私がフィオナを幸せにしたいだけ。ただそれだけだよ」


その言葉に、また涙が溢れます。

なんていい人なのだろう。
こんなにも想ってくれて、私はどれだけ恵まれているの?



「リューイ、私にも手伝える事はあるかしら?」

全ての話を聞き終えたところで、クリネア様は口を開きました。
クリネア様も、協力してくれるという事・・・?

「そうだな・・・・。伯爵には一旦こちらへ戻るように、と伝える。屋敷に戻って来た時に、詳しい話を伯爵にしてくれないだろうか」

「了解。ショックを受けないように、少し濁して話した方がいい?」

「いや、中途半端な話では許してもらえないかもしれない。今の現状を全て嘘偽りなく話した方がいい。貴族の身分である者が、ましてや自分の子がそんな悲惨な生活をしている、と聞けば親は何としてでも戻そうとするだろう。それと、この事が世間に大きく広まらないようにしてもらいたい。出来るな?クリネアなら」

「勿論。私を誰だと思っているの?リューイがいない間、周りに何か聞かれても適当に流しておくわね」

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