琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!

私は申し訳ない思いでクリネア様を見つめます。
クリネア様は扇子で口元を隠しながら、フフッと笑いました。


「気にする必要はないのよ、フィオナ。だってお友達、じゃない」

「クリネア様・・・!ありがとうございます・・・!」

どうして私の周りにいる人達は皆優しいのでしょうか。
周りの優しさで私は、生きているような気がします。

いつか、この恩をちゃんと返さなくては。
その為に、私が出来る事はなんだろう?



「では、明日早めにランバートへと向かおう。今から国王にランバートに行く事を伝えてくる。フィオナとサイラスは明日の為に早めに休むように。クリネアも先程の事、よろしく頼むな」



こうして私達は兄を説得するため、アリネイへと向かう事になったのでした。
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