琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
リューイ様は私の頬を優しく撫で、そして私の顔を見つめました。
心配そうに見つめる琥珀色の瞳。
思わず私は目を逸らしてしましました。
「そ・・・そうですか・・・。顔に出ていたのですね、気付かずに・・・」
「今日は出しゃばった事をしてすまなかったな。ああでも言わないと動かないと思って」
「いえ、私だけでは説得出来ませんでした。とても感謝しています、リューイ様がいてくれて、本当に・・・」
「迷惑と思っていなければいいんだ。・・・ではお休み」
そう言って部屋に入ろうとするリューイ様を、思わず私は呼び止めてしまいます。
「あの!!!」
「・・・どうした?」
「あの・・・、リューイ様・・・・」
そこから、少しの沈黙。
なぜ呼び止めてしまったのか自分でもよくわからなくて、一生懸命話す内容を考えていました。
・・・いえ、本当は聞きたい事があったのです。
ただ、いざ呼び止めたら言葉が出て来なかったのです。