琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
貧乏伯爵令嬢は王太子殿下に想いを伝える。
―――私のこと、まだ好きですか?――――

自分から聞いといて、いまさら何言ってんだろうと後悔しています。


好きですか?って!

何で今でも好かれてる前提で聞いてるのよ!

これで、好きじゃないって言われたらどうするのよ!恥晒しもいいところだわ!!




なんて。・・・まあ・・・。
好きじゃないって言われたら、いつもの貧乏な生活に戻るだけ、なのよね。

リューイ様は私よりももっと綺麗で、教養のある令嬢と結婚して。
私はまた夜会の食事を待ち焦がれながら、仕事に勤しんで・・・。





・・・って、それは今まで自分が望んでいた事じゃない。
王妃にならなくても済むし、悩まなくていいじゃないの。

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