琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「お前は、本当に馬鹿だな」

部屋に入ろうと扉を開けたところで、リューイ様は大きくため息をつくとそう言って呼び止めました。


「え?・・・ば、バカ?」


馬鹿って。

そりゃあ頭が悪いのは自分でも承知している事ですが、何もハッキリ言わなくても・・・。

「ああ。お前はまだ私の気持ちがわかってないのか?ヴィードに言った言葉を覚えてないのか?」



お兄様に言った言葉・・・?

あの時の会話を必死に思い出します。

思い当たる節と言えば・・・。


『フィオナの為なら、命など惜しくはない』



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