琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「・・・やっと、やっとフィオナの口から、その言葉を聞く事が出来た」

そう言うと、力が抜けたようにその場にしゃがみ込んでしまいます。

「だ、大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ。嬉しすぎて気が少し緩んでしまった。・・・その言葉を、一生聞く事が出来ないんじゃないかと不安だったんだ。その、私の悪い所しか見せていなかったから」

そう言って私を見上げ、さらに破顔するリューイ様。


嬉しいだなんて。
そんなに私から『好き』って言葉を聞きたかったのですか?

そんな風に言われたら、私までにやけてしまいそう・・・。


「いえ、ありのままのリューイ様を知れたからこそ、私は好き、という言葉を言えたのだと思います。・・・でも、まだ不安な事が沢山あって、きっとこの気持ちはリューイ様の事が好きなのでしょうけど、踏み切れない気持ちもあって・・・」


「・・・王妃になるということか?」

「はい・・・。私がそんな大役を務める事が出来るのか、リューイ様に迷惑をかけてしまうんじゃないかって、それが気掛かりで」

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