琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
和やかに食事の時間を過ごしたのち、私達はランバートを後にしました。

馬車の中では、私から離れずくっついているリューイ様と、それを見ないように外に目線をずらし、静かに流れる風景を見つめるお兄様。


お兄様の顔つきは心なしか緊張しているような、そんな表情をしていました。




国を離れて5年。



これからお兄様には辛い事が待ち受けているかもしれない。
それは覚悟の上で、それでも国へと戻る。

心の内はとても不安でいっぱいなのでしょう。




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