琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
目つきの悪い騎士は令嬢を惑わせる。
「いらっしゃいま・・・」

・・・今日も来た・・・。


「いつものをひとつ」

「・・・かしこまりました」


あれから、この目つきの悪い騎士は毎日のようにこのカフェにいらっしゃいます。
案内しなくても最初に座った席にに勝手に座り、そしてその鋭い瞳で睨まれ・・・。
私はその度に生きた心地がしませんでした。

「お待たせしました」

「どうも」

その後は特に話すこともなく、珈琲を飲んで帰っていくだけ。
長い時間ではないのですが、私にはこの目つきの悪い騎士がいる時間が妙に長く感じられて。


まさに苦行です。



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