琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます！

翌日、昼頃に城からの迎えの馬車がやってきました。
その馬車にはサイラス様。

「お迎えに上がりました、フィオナ様」

そして、サイラス様がいなかったら、お兄様を見つける事が出来なかった。
この方達がいたからこそ、私達家族はまた一緒になる事が出来たんです。


「サイラス様、お城に戻る前に少し寄って欲しい所があるのですが、お願いしてもいいですか？」

「次期王妃様の願いとあれば、なんなりと」

「・・・リューイ様から聞きましたか」

「はい。殿下の想いを受けて頂き、とても感謝しております。貴女ならきっと素晴らしいこの国の母となれるでしょう」

「言いすぎです、サイラス様。でも、そうなれるように努力しますわ。・・・そう、私の働いていたカフェに寄って欲しいの。ライズさんに会ってお話したいのだけど」

サイラス様は笑みを浮かべ軽く頷くと、馬車はカフェのある方向へと動き出しました。