琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「フィオナは気付いてなかったのね。ここで働いていた時も、来たお客さんは皆フィオナの笑顔に安らいで、励まされて帰っていったのよ。フィオナ目当てで来てたお客さんもいたし、紹介してくれって声も多かったんだから。まあ、貴族の令嬢だから全て断っていたけどね」

「そ・・・そうなんですか。知らなかった」

「だからね、もう少し自分に自信を持ちなさい。貴女はこの国の王太子に見初められただけの魅力があるんだから」

ライズさんはそう言って、笑みを零しました。

自信を持て、か。
そうよね・・・。


皆が幸せになれるのなら、私はリューイ様の横で堂々と笑顔でいる。

その笑顔で心が満たされるのなら、私はいつでも絶やさず微笑み続ける。



< 222 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop