琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「・・・君がグラフォート伯爵の令嬢か」
とても低い声にビクッとしてしまいます。
その声でさらに緊張してしまって、上手く声が出ません。
「お・・・お初にお目にかかります。フィオナ・エリム・グラフォートと申します・・・」
裾を持つ手が遠目で見ても分かるくらいに震え、声も少し掠れながら、深々と頭を下げ国王様に挨拶をしました。
吊り上がった細い眼から光る、リューイ様と同じ琥珀色の瞳が刺すように私を見つめています。
「頭を上げよ。・・・そうか、ここに君が来たという事はリューイと共にする、という事を決心したのだな?」
「・・・はい。私には王族の一員となれるような身分でない事は重々承知しております。ですが、王太子殿下様に惹かれ、身分など関係なしに一緒になりたいと思い、失礼を承知で国王様に挨拶に伺いました。このような女が殿下様の伴侶になるなどと、国王様は不満に思いますでしょうが、認められるよう精一杯努力いたします。何卒、殿下様との結婚を認めて下さいませ」
「父上との約束通り、お互いの気持ちが通じ合ったからこそフィオナをここに連れてきたんだ。今更この結婚を反対するなんて、そこまでの冷酷な暴君ではないだろう?私とフィオナの結婚を認めてくれ、父上」
とても低い声にビクッとしてしまいます。
その声でさらに緊張してしまって、上手く声が出ません。
「お・・・お初にお目にかかります。フィオナ・エリム・グラフォートと申します・・・」
裾を持つ手が遠目で見ても分かるくらいに震え、声も少し掠れながら、深々と頭を下げ国王様に挨拶をしました。
吊り上がった細い眼から光る、リューイ様と同じ琥珀色の瞳が刺すように私を見つめています。
「頭を上げよ。・・・そうか、ここに君が来たという事はリューイと共にする、という事を決心したのだな?」
「・・・はい。私には王族の一員となれるような身分でない事は重々承知しております。ですが、王太子殿下様に惹かれ、身分など関係なしに一緒になりたいと思い、失礼を承知で国王様に挨拶に伺いました。このような女が殿下様の伴侶になるなどと、国王様は不満に思いますでしょうが、認められるよう精一杯努力いたします。何卒、殿下様との結婚を認めて下さいませ」
「父上との約束通り、お互いの気持ちが通じ合ったからこそフィオナをここに連れてきたんだ。今更この結婚を反対するなんて、そこまでの冷酷な暴君ではないだろう?私とフィオナの結婚を認めてくれ、父上」