琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「そ、そんなに喜ばれると・・・、なんか複雑なのですが・・・」

「あ、ごめんなさいね!違うのよ、これで私も心置きなくサイラス様に想いを伝える事が出来るの。今までは親の顔を立てて控えめにしていたから。これで堂々とサイラス様にアプローチ出来るのかと思うと嬉しくて・・・」

あ、あれで控えめですか・・・。
それでも一応立場を弁えて行動していたのですね。


「応援していますわ、クリネア様。サイラス様思った以上に鈍い方でいらっしゃるから・・・」

「知ってるわよ。今までのアピールも気付いていないのはわかってる。だから、これからはもっと分かるように押していくわ!」

クリネア様は拳を作り、やる気漲る笑顔でそう答えました。


「あはは・・・。頑張ってください・・・」

「貴女もね、フィオナ。ムッツリスケベだからこれからが大変よ!ちゃんと食べないと倒れちゃうわよ!?」


それはもうわかっておりますよ・・・。
昨日だって結局寝たのは明け方近くで、ほとんど寝ていないのだから。


「はい、心しておきますね・・・」
< 233 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop