琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「ずっとよ、ずっと。だって飽きないんですもの」

クリネアは満面の笑みを浮かべ、サイラスにそう答えた。
サイラスは剣の素振りを止めると、クリネアが座っている場所へと歩み寄る。

「周りから噂されてますよ。こんな男と噂されるなど、公爵家の名前に傷がつくでしょう?」

「あら、それはとってもいいお話を聞いたわ。嬉しい、もっと広まればいいのに」

何を言っても動じないクリネアに、サイラスは再び大きなため息を付いた。



< 240 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop