琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「・・・・触れても良いですか?」

その低い声で、思わぬ言葉を掛けられたクリネアは、一瞬言葉に詰まった。
答えを言う前に、サイラスはクリネアの頬に手を寄せた。

「さ・・・サイラスさま・・・?」

「本当に、私の気持ちを貴女に告げてもよろしいのですか?本当の気持ちを告げれば、後戻りは出来ません。それでもいいのですか?」

「・・・・っ、い、いいのです。仰って。サイラス様の本当の気持ちを・・・!!」

クリネアはきつく目を瞑った。
その答えは自分の望むものではないと思っていたから。



「・・・貴女を愛してますよ、心から」

その言葉に、クリネアは目を大きく見開いてサイラスを見上げる。
目の前のサイラスは優しい笑顔を浮かべていた。

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