琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
動揺する私。
胸に当てた手が、小刻みに震えています。
「ずっと捜しておりました。フィオナ様」
「ちょ、ちょっと待って、この子は・・・」
ライズさんがサイラス様の言葉を遮るように話します。が、
「貴方達の周辺は既に調べてある。もう嘘を付く事は出来ない」
その言葉にライズさんは何も言えなくなります。
「フィオナ様」
サイラス様の瞳が私を映しました。
真っ直ぐに私を見る瞳。
最初に私を見ていたあの瞳と同じでした。