琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!

扉が開きゆっくりと部屋に足を進めると、背を向けて王太子殿下は窓の前に立っていました。

後姿でも感じる高貴なオーラ。
足が竦んでしまいます。



扉が閉まる音が聞こえると、王太子殿下は静かに振り向きました。
窓から差し込む陽にきらりと髪の毛が光ります。

「ああ・・・やはりあの時の・・・」



・・・あれ?怒ってない・・・?


私の顔を見て、ふわりと穏やかな笑顔を浮かべます。
てっきり怒られるものだと思っていた私は、その笑顔に拍子抜けしてしまいました。
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