琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「あ・・・あの時は大変申し訳ございませんでした・・・。初めまして、フィオナ・エリム・グラフォートと申します。フィオナ、とお呼び下さい、王太子殿下様」
「あまり堅苦しくならないで。私はリューイ・ガラルド・ヴィルヘルム。リューイと呼んで貰って構わないよ。・・・会いたくて堪らなかった。近くにフィオナがいるなんて、なんて夢のようなんだ」
そう言うと私の目の前まで歩を進め、そして私の右手を取ります。
そして、方膝を突いて私を見上げました。
いきなりの行動に、私は動けなくなります。
言葉を出そうにも・・・言葉が出せないっ・・・!
「フィオナ、私は貴女に惹かれてしまった。どうかこの国の次期王妃に。・・・私と結婚してくれないか?」
・・・・は?
王太子殿下様からのいきなりの求婚。
私の頭は真っ白になってしまいました。