琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「―――――お話いいかな?」


私はスイーツに夢中でした。
ぼってりと盛られた生クリームが堪らなくて。

そう声を掛けられたのも全く気付かずに食べ続けていました。
というか私に声を掛けたとは思っていません。


「・・・もしもし?聞こえていますか?」


ああ、生クリームとフルーツの組み合わせは神過ぎます!いくらでもいけちゃう!
ん?なんか声を掛けられたような・・・。

まさかね。


「おい、女」


そうドスの効いた声で呼ばれ、初めて自分が声を掛けられたと気付きました。

恐る恐る振り返ります。


そこには、正装姿の男性がひとり立っていました。。



・・・しかもその正装は・・・。


「こ・・・これは王太子殿下・・・さま」


忘れていました。
今日は城主催の夜会だって事を。

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